技術情報

堀の安全性を高めるためにC種以上の製品を使いましょう。 厚みの厚いものを用いると、鉄筋のかぶり厚さが増し、堀の耐久性が増します。 施工時は建築基準法、日本建築学会のコンクリートブロック塀設計規準を遵守し、正しく施工してください。
用途に合わせた適切なブロック使用方法
A種 正味断面積圧縮強さ8N/mm2以上
軽量骨材を主原料にしており、製品は軽いが強度は弱く、堀には不向き。
主に園芸用。
B種 正味断面積圧縮強さ12N/mm2以上
軽量骨材を原料にしており、製品は軽く吸水率が高いため屋外での使用には向かない。
C種 正味断面積圧縮強さ16N/mm2以上
川砂、砕石を原料にしており、重量は重いが吸水率が低く、ブロック堀に最適。
D種 正味断面積圧縮強さ20N/mm2以上
空洞ブロックの最高強度。混和材としてフライアッシュを使用しており、
長期間の併用が求められるブロック建築に最適。
C種防水 正味断面積圧縮強さ16N/mm2以上
透水性が300ml/m2・h以下と低く、吸水率も低いため建築の水回りやブロック塀に最適。
D種防水 正味断面積圧縮強さ20N/mm2以上
防水性が高く耐久性抜群。混和材にフライアッシュを使用しており、
ブロック建築、水廻りの壁等に最適。


知っておきたい「コンクリートブロック塀の基本」

コンクリートブロック塀の作り方

建物は柱・はり・壁、床などからなり、これらが一体(箱状)となって地震や強い風な どの横からの力に抵抗する安定した形をしています。また、道路に見かける電柱は、地中 にある程度深く埋め込まれて、横からの力に対して埋め込まれた柱の部分をしっかりと周り の土がつかまえて、倒れないように考えられています。 塀というのは、一枚の長い板を縦長にして立てて、下のほうを少し土の中に埋め込んだだけ という形をしています。 コンクリートブロック塀(以下、ブロック塀という)では、塀の安定を保つため に、基礎を地面の中に塀の高さに応じた深さを埋め込み(根入れ深さ)ます。 また、基礎はブロック塀の高さや埋め込まれる土の固さによって、I の字の形、 L の字の形、T の字を逆にした形(P 4、 図 2 参照)とします。 高さの高いブロック塀や長さの長いブロック塀は、壁の根元の部分(基礎との取 合 い 面 )の強さと、地面への埋め込み深さに限りがあるので、壁の端や壁の途中 に 壁 と 直 角 方 向 に 控 壁 をつくって、地震などの横からの力に抵抗して、倒れな いよ う (人は押されると足を後ろへ広げて踏ん張ります。この踏ん張る足がブロック塀の控 え壁です)につくります。当然、壁(ブロック)の中や基礎の中には鉄筋を縦横に 配置します。


お役立ち情報

完成までの流ブロック塀のできるまで(PDF)
つくっているときに注意すること(PDF)
してはいけないブロック塀のつくり方(PDF)
あぶないブロック塀のあれこれ(PDF)
ブロック塀を長持ちさせるには(PDF)
あんしんなブロック塀の提案(PDF)

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